今日は、「ハレ」「ケ」「ケガレ」という概念についてお話させて頂きます(但しここでいう「ケガレ」とは、あくまでも民俗学でいうケガレの事であり、神道でいう「穢れ」とはニュアンスが異なります)。 本来であればこういった話題は、神社のブログよりも、民俗学もしくは文化人類学を扱っているブログで語られるべき事項だと思うのですが、しかし、「ハレ」「ケ」「ケガレ」というこの三つの概念は、神道やその信仰にも間接的、時には直接的に深く関わってくる事もあり、私達のように神道に関わる者にとっては、やはり前提知識として知っておかなくてはならない概念といえます。 まず、「ハレ」と「ケ」についてですが、「ハレ」と「ケ」は共に、日本を代表する民俗学者・柳田國男(明治8年〜昭和37年)によって唱えられた、日本人の生活リズムを表現した言葉で、漢字で書く場合ハレには「晴」、ケには「褻」の字が当てられます。 柳田は、かつての日本