横浜市がみなとみらい21(MM21)地区の沿岸部で、環境保護と観光促進の機能を備えた護岸などの整備を進めている。大量の二酸化炭素(CO2)を吸収可能なアマモなどの藻場を造成するとともに、遊歩道と展望ゾーンを設けて新たな観光スポットにする狙いだ。2025年度の完成を目指している。 護岸が誕生するのは、MM21地区の海沿いに広がる臨港パークの沿岸部。海に突き出す形で長さ約120メートル、幅約6メートルにわたってコンクリートブロックを積み上げ、潮の流れをせき止める。護岸の内側には水深3メートルほどの浅場を造成し、アマモなどの海草を敷き詰めて、「ブルーカーボン」と呼ばれるCO2の取り込みを図るという。 24年度は、護岸の壁面全体にワカメを繁茂させる実証実験に乗り出す。種糸を巻き付けたロープを海中に垂らし、壁面に胞子を付着させてワカメの自生を促す。成功すれば、横浜港の別地域でも同様の実験を展開し、港