[ウルムチ 1日 ロイター] - 中国・新疆ウイグル自治区ウルムチの鉄道駅で4月30日に発生し、3人が死亡、79人が負傷した爆発事件。攻撃は、イスラム教徒の多い同自治区で行われた習近平国家主席の視察に合わせて実行された可能性があり、その巧妙で大胆不敵な手口に懸念が強まっている。 国営メディアによると、事件が起きたのは、漢民族が多い四川省からの列車が到着した警備が厳しいとされる時間帯で、何者かが爆発物やナイフで襲撃した。同市で爆弾事件が起きたのは過去17年で初めてだという。
5月1日、中国・新疆ウイグル自治区ウルムチの鉄道駅で起きた爆発事件。習近平国家主席の視察に合わせて実行された可能性があり、その巧妙で大胆不敵な手口に懸念が強まっている。写真は警備に当たる武装警官(2014年 ロイター/Petar Kujundzic) [ウルムチ 1日 ロイター] - 中国・新疆ウイグル自治区ウルムチの鉄道駅で4月30日に発生し、3人が死亡、79人が負傷した爆発事件。攻撃は、イスラム教徒の多い同自治区で行われた習近平国家主席の視察に合わせて実行された可能性があり、その巧妙で大胆不敵な手口に懸念が強まっている。 国営メディアによると、事件が起きたのは、漢民族が多い四川省からの列車が到着した警備が厳しいとされる時間帯で、何者かが爆発物やナイフで襲撃した。同市で爆弾事件が起きたのは過去17年で初めてだという。
爆発事件が起きた中国新疆ウイグル自治区では、昨年にも武装集団が派出所を襲うなど、しばしば事件が起きている。ウイグル族をはじめとする少数民族の分離独立運動は、民主化要求と並んで政治的に極めて「敏感」な問題で、中国を足元から揺るがすアキレス腱(けん)となっている。 中国は人口の9割以上を占める漢族とその他の少数民族の計56民族で構成される多民族国家だ。トルコ系のウイグル族が住む新疆ウイグル自治区は、18世紀に清朝が版図に組み入れた場所で、新疆は「新たな領土」を意味する。 清朝の版図をほぼ引き継いだ中華民国成立後の1933年と44年、ウイグル族は独立国家「東トルキスタン共和国」を樹立。中国共産党は、国民党との内戦期には各民族の支持を得るため分離独立の自由を認めていたが、49年の中華人民共和国建国後は軍を進駐させ、領土の回復を図った。 多様な民族を凝集させるために生まれたのが「56民族からなる中
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