中国で、少数民族のウイグル族の権利擁護を訴えていた研究者に、国家の分裂を図った罪で無期懲役の判決が言い渡され、刑が確定したことについて、アメリカ政府は深い失望を表明するとともに、中国政府に釈放するよう求めました。 中国では、ウイグル族の権利擁護を訴え、政府の民族政策を批判してきた研究者のイリハム・トフティ氏が国家の分裂を図った罪に問われ、イリハム氏は起訴事実を否認しましたが、2審の裁判所は21日に1審の無期懲役の判決を支持し、刑が確定しました。 これについてアメリカ国務省のラスキ報道部長は21日の記者会見で、「イリハム氏に対する無期懲役の判決に深く失望した」と述べました。 そのうえで、「イリハム氏の拘束で平和的に表明されたウイグル族の声は封じ込まれた」と述べるとともに、中国政府に釈放するよう求めました。 イリハム氏を巡り、アメリカ政府はこれまでも、オバマ大統領やケリー国務長官が、中国当局の
中国で新疆ウイグル自治区の現状などを発信し、国家分裂罪に問われたウイグル族の経済学者、イリハム・トフティ氏に対する二審の判決公判が21日に開かれた。同自治区の高級人民法院(高裁に相当)は無期懲役とした一審判決を支持し、イリハム氏の上訴を退けた。中国は二審制で、この判決が確定する。 担当弁護士が明らかにした。判決は裁判所ではなく、拘置施設で言い渡された。二審の審理は開廷されないまま書面で済まされたという。 ウイグル独立の主張には賛同せず、民族間の融和を目指す穏健派とみられてきたイリハム氏に対し、共産党の指導下にある裁判所は重刑を科した。傍聴した親族から弁護士が聞いたところによると、イリハム氏は「判決は不公正で、事実が解明されていない。法を踏みにじっている」と述べた。 9月の一審判決は、イリハム氏が大学教員の地位を利用し、自身を中心とする国家分裂犯罪集団を形成したと認定していた。(上海=金順姫
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