不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 様々な視覚表現による映像は、遠く離れた場所に関する情報や、遠い過去に関する情報を、僕らがそこに出向くことなく僕らに与えてくれます。 一方、僕らはそれらの映像を見ているとき、自分たちがいま生きてその場に身を置く現実から目を逸らしているのだということを案外忘れていたりします。 つまり、本や雑誌、テレビやインターネットを通じて、常に写真や動画などの映像表現に身を晒している僕らは四六時中「心ここにあらず」の状態になっている自分に気づかずにいるのです。映像が人々に与えたペスト級の衝撃とは?イタリアの映画評論家であり映画史家であるジャン・ピエロ・ブルネッタは、レオナルド・ダ・ヴィンチからキルヒャーにはじまり、全景図(パノラマ)、透視図(ジオラマ)、幻灯(マジック・ランタン)、立体写真(