発行日:2008年10月30日 発行元:角川書店 備考 :NHK及びTBSでドラマ化 昭和37年夏、瀬戸内海の小さな町の運送会社に勤めるヤスに息子アキラ誕生。 家族に恵まれ幸せの絶頂にいたが、それも長くは続かず・・。高度経済成長に活気づく時代と町を舞台に描く、父と子の感涙の物語。 (引用:とんび 重松 清:文庫 | KADOKAWA) 「泣ける小説を教えてくれ」と友人に言われたときに、まず候補に挙げる作品の一つです。 職人気質で、不器用な主人公ヤスと、その息子であるアキラの成長を描いた傑作です。 作中の登場人物は、みな温かく魅力的であり、彼らの助けを受けつつ、シングルファーザーのヤスは、必死に子育てを行います。 父親の苦悩と、喜びを余すことなく受け取った息子アキラは、素直で真っ直ぐな子に育ちますが、中学生になるころには、反抗期を迎えます。 しかし、そこで生じる父子関係の歪みや対立についても