バラエティ番組『ホンマでっか!?TV』でもお馴染みの生物学者、池田清彦氏の新刊『どうせ死ぬから言わせてもらおう』が角川新書から刊行された。タイトル通り、政府のコロナ対策から似非科学まで遠慮なしに論じた書籍から、ベジタリアンに関する一節をご紹介しよう。 動物を殺して食べるのは残酷か ドミニク・レステルという初めて聞く名のフランスの哲学者が書いた『肉食の哲学』(大辻都訳、左右社)という本を読んだ。原題は『Apologie du carnivore』(肉食者の擁護)である。帯には「肉食は我々の義務である。ビーガンの心がけは立派だ。だがその道は地獄に続いている」と過激な文言が書きつけてある。帯の後半は「地獄への道は善意によって敷き詰められている」という有名な箴言のもじりだな。 ところで、ビーガンとはどういう人か。基本的に植物食の人はベジタリアンと呼ばれるが、ベジタリアンにもピンからキリまであって、
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