2日経っても怒りは収まっていなかった。記者に囲まれた松田オーナーが、幻弾がやはり誤審だったことに言及。広島弁でまくしたてた。 「ウチは審判擁護論じゃけど」と前置きしたうえで「頭にくるわいの」「怒り狂うとる」と怒ってるゾと強調。「これでウチが優勝でけんかったら、どうするんよ。ワシはオーナーじゃけぇ、こういうとるけど、ファンじゃったらボロカスやぞ」とブチまけた。 終始、笑みをたたえていたが、口調は真剣そのもの。12日の阪神戦(甲子園)の延長十二回、田中の打球が中堅フェンスを越えていたにもかかわらず、ビデオ判定のすえに「フェンスを越えていない」と三塁打に。翌13日には、鈴木球団本部長がセ・リーグの連盟担当者に電話をして、「どんな映像を見て判断したのか」などと質問したことを明かしていた。 この日、日本野球機構は誤審であったことを認めて謝罪した。ただ、試合はすでに引き分けで成立している。あれが本塁打