白石城の修復助太刀を 被害1億円超 しっくいの外壁が崩れ落ち、ひび割れも目立つ白石城=白石市益岡町 宮城県白石市は東日本大震災で被災した白石城の復旧に向け、国に財政支援を求めている。被害額は1億円超に達するとみられるが、指定文化財などではないため、国の補助制度を使えないのが現状。市は「多大な費用がかかり、市単独での復旧は困難だ」と訴えている。 被害が大きい白石城天守閣はしっくいの外壁がはがれ落ちたり、あちこちにひびが入ったりしている。城内の安全を確かめた上で4月1日に一般客の入場を再開したが、今も一部区域が立ち入り禁止となっている。 市によると、被害額は1億1550万円。1995年に復元された白石城は文化財に指定されておらず、都市公園法に基づく施設や文教施設にも該当しないため「復旧に当たって国の補助金を利用できず、このままでは市の全額負担となる」(市企画情報課)という。 風間康静市長