早尾貴紀 イラン・パペ氏のこと イスラエルのエスノクラシー体制 一つの土地での二民族共存 パレスチナ難民の帰還権 パレスチナとの和解なしには長期的な未来像は描けない パペ氏から日本に住む私たちが学ぶべきこと (参考サイト) 印刷用ページ (『市民の意見 No.102』 2007年6月1日 掲載) 1. イラン・パペ氏のこと この3月にイスラエルからイラン・パペ(Ilan Pappe)というユダヤ人の歴史学者を東京に招いて、講演会をもつ機会がありました。直接的に彼を招聘したのは、東京大学「共生のための国際哲学交流センター」というところであり、また大学内だけでなく、「ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉」という市民グループとも共催で一般向けの講演も行いました。 主催者の意図としても、〈多〉民族による、あるいは〈他〉民族との「共生」や「対話」がテーマとなるところですが、パペ氏の講演の主題は
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