「私自身、3年ほど前からコインチェックを利用し、仮想通貨を個人的に持っている。昨年は秋葉原に行ってグラフィックボードを買い、自作PCでマイニング(採掘)を始めたりと、仮想通貨に興味を持ってきた」――マネックスグループの松本大社長は笑う。同社は4月6日、コインチェックの買収を発表。巨額の仮想通貨「NEM」流出以降、正念場が続くコインチェックだが、6日の記者会見では松本社長のポジティブな発言が目立った。発言からは仮想通貨市場への期待に加え、コインチェックのブランド資産を高く評価していることが読み取れる。 マネックスグループが買収したワケ 大手ネット証券として地位を築いてきたマネックスグループが、2014年創業のコインチェックを完全子会社化する背景には、仮想通貨市場の大幅な伸びがある。松本社長は「仮想通貨は大変重要な資産クラスだ。仮想通貨全体の時価総額が50兆円まで伸びたことは無視できない」と強