在京テレビ局の政治部記者、ニュース番組のディレクターをまとめるキャップを経て、インターネットのポータルサイトでニュース部門の運営に携わった経験を持つ著者による新書。テレビとインターネットという、今や人々の暮らしにとって欠かせない情報メディアのそれぞれの文化や価値観、ビジネスの捉え方がここまで違うということを描く。さすがテレビ番組ディレクター出身らしく、読者にも現場の情景が目に浮かぶようなドキュメンタリータッチでつづられている。 前半は政治部記者時代の話。記者同士の「メモ合わせ」のやめられない実態や、「記者会見」と「懇談」の違い、「政府首脳」と「政府筋」はどう違うかと言ったトリビアから、記者クラブへの便宜供与や総理大臣の海外出張に同行する記者への至れり尽くせりのサービスなど、様々なエピソードが盛り込まれる。いわゆる「記者クラブ批判」の材料とするには事欠かない内容だ。 また、番組ディレクター時
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