酸素を注射で体内に取り入れる技術により30分間無呼吸でも生存可能に - GIGAZINE 人間は呼吸をして酸素を取り込み、その酸素を血中の赤血球が全身に運搬、そして体中の細胞たちが酸素と養分から生命活動に必要なエネルギーを発生させることで生命を維持しています。しかし、ボストン小児科病院の研究者たちが開発した酸素を含んだ微粒子を血液中に注射することで、15分から30分のあいだ無呼吸で生命活動を維持することが可能になるようです。この注射可能な微粒子とは一体どのようなものなのでしょうか。 画期的な微粒子注射技術を開発したチームのリーダーであるJohn Kheir博士は、肺炎と呼吸不全を患った生後9か月の少女を患者に受け持っていました。ある日少女の病状が急転、ナースコールを聞きつけたKheir博士と彼のチームのメンバーが病室に駆けつけたときには少女は大量の血をはき出して肺の中が血で一杯になっていた