1 :名無しさん@おーぷん :2014/11/09(日)15:50:10 ID:IObcQwpHH 「それであなたはどこの部活に入部をするか、まだ決めていないのね?」と 和はいくぶん批難するような口調で言った。でもそれは、別段おかしなことではない。 彼女は僕の相手をするときは、いつも同じような口調で話しかけてくるのだ。 僕はうなずく。 それから手に握ったボールペンの先で、何かの『しるし』みたいに三度ほど机を叩いてみせた。 和は僕のペン先をじっと見つめると、またため息をついてから口を開いた。 「学校が始まってから、二週間も経っているというのに」 「そのとおり」と僕は言った。「でも実際のところ、どこの部活もあまり魅力的には思えないんだ。 運動はもともと得意じゃないし、文化系のクラブも名称と活動内容との間に乖離を感じることが多い」 2 :名無しさん@おーぷん :2014/11/09(日)15:5