街の書店という業態において自分の経営努力で、立ち直るということは、私は不可能だと思う。 商売としてなりたたせるためには、坪面積が200坪以上は必要だろうし、本のことをよく分かる人が最低2人はいないと回らないと思うけれども、50坪クラスでは売上げが不足してしまうだろう。利幅の多い副業をするということもあるかもしれないが、それは個々の作戦の問題であって、書店業の救いの手ではない。 街の書店に助成金を出すということしかないと思うのだ。 中学校区(その地域に中学校が一校あるようなエリア)に一つは書店が、社会的なインフラとしてあるべきである。それは社会的なインフラであり、文化的な生活を営むのに必須の存在である。書店の無い生活を余儀なくされることは、その人間の人権侵害である、と考え、中学校区に1軒の書店を持続させるべきだ。 ここでの私の立場はコミュタリアン的だと思う。書籍には、エンターテインメントとい