今週発売の文春砲の咆哮は、あまりにも物悲しく、救いのない響きしかなかった。朝日新聞大阪経済部の33歳の男性記者が10月6日に大阪市内のマンションで飛び降り自殺を図ったというのだ。この報道は文春以外に今のところ報道されておらず、テレビや新聞などの記者クラブメディアはできれば触れたくないだろう。 しかし、ツイッターを見ると、朝日新聞関係者のアカウントがこの件には沈黙したり、朝日嫌いの右派アカが朝日を口撃したりといった「いつもの修羅の光景」があっただけではない。現役記者、あるいは近年記者を辞めた人たちの匿名アカウントによる嘆きや怒りが静かに広がっているのが窺える。元地方紙記者というアカウントは「ほぼ同世代だし、前職で自分もそれを考えたことがあったので全く他人事ではない。自分が選んだかもしれない未来かもしれなかった。なぜこうした悲しい事件が止められないのかな。業界としての病でさえあるんじゃないのか