2009年9月24日のブックマーク (1件)

  • 日本映画興行史研究

    映画興行史研究 ――1930年代における技術革新および近代化とフィルム・プレゼンテーション 藤岡篤弘 はじめに 稿は1930年代における日映画興行の実態を概観する試みである。明治の揺籃期と大正の成長期を経て、ある高みに達した日映画がトーキーという技術革新に直面し、構造改革を迫られた1930年代は、真に実力ある監督たちがサイレント期に積み重ねた文体を開花させ、つぎつぎに秀作を生み出した「黄金時代」であった。この頃はまた、西欧文化を享受した人々が華やいだ文化生活を謳歌していた一方で、軍部がさまざまな戦端を開き、戦況に応じてナショナリズムが昂揚していくなか、映画政治的な利用価値が認められ、映画史が新たなる段階に入った時期ともいえよう。そうした状況のなかで、1930年代という日映画の「黄金時代」に、数々の映画作品が行き着く場としての映画館の様態を、体系的に考察する試みはこれまでなさ

    exhalatio
    exhalatio 2009/09/24