野球界の恐るべき「走って下半身を鍛えろ」至上主義 野球に詳しいスポーツライターA氏は、5月に張本を取材して、「走り込み」について聞いている。そのとき張本が主張したのは、こういう理屈だった。 「大谷は打者の練習で走り込みが不足している」 ↓ 「下半身ができてない(投球時に下半身が沈まない)」 ↓ 「(下半身の踏ん張りがなく)上半身の力に任せて投げる」 ↓ 「(ボールを投げる腕の肘や肩などを)ケガをするリスクが高くなる」 中学・高校と野球部で投手経験もあるA氏は、「張本さんの意見も『間違い』とは言い切れないのかなと思いましたね」と話す。 「400勝投手の金田正一も『走る派』でしたけど、『走ると下半身ができる』というのが日本の野球界では疑問を持たないくらい浸透しています。野球というスポーツにおいて、投手は最も運動量が多いポジションなので、スタミナをつけなきゃいけない。走り込むことでそのスタミナに