重度の知的障害がある女性2人に性的暴行を加えるなどしたとして、準強制性交と準強制わいせつなどの罪に問われた障害者作業所の元職員の男(29)の判決公判が15日、大津地裁で開かれた。畑山靖裁判長は「卑劣極まりない悪質な犯行」として懲役5年(求刑同7年)の実刑判決を言い渡した。 判決によると、被告は2020年9月19日ごろから昨年6月5日ごろまでの間、5回にわたり、当時勤めていた京都府内の障害者作業所に通う10代後半の女性に対し、グループホームの居室などで乱暴した。また20年9月10日ごろ、同じ作業所の利用者の女性(31)の着衣を脱がせて下半身を触るなどした。 畑山裁判長は「被害者らを保護すべき立場にもかかわらず、その立場ゆえに第三者に発覚されることなく密室で犯行に及びやすいことや、被害者らが性的な行為の意味を理解できない状況にあることを利用して、自己の意のままに従わせた」と指摘した。「嫌がる様