モズク(モヅク、学名: Nemacystus decipiens)はシオミドロ目ナガマツモ科に属する褐藻の1種である。柔らかく細長い胞子体と微小な匍匐糸状体である配偶体の間で異型世代交代を行う。日本では本州から沖縄に分布し、ふつうヤツマタモクなどのホンダワラ類(褐藻綱)に着生している(名の由来の一つ、下記参照)。イトモズクやホソモズク、ハナモズク、ホンモズク[注 1]とよばれることもある。 モズクの胞子体は食用とされ、養殖もされているが、「もずく、モズク」の名で流通している海藻の多くは別属のオキナワモズクである。日本では、他にイシモズクやフトモズク、キシュウモズクなども食用とされる。 標準和名はモズク、またはモヅクと表記される[3]。モズクの漢字表記は水雲[4]や海雲[5]、海蘊[4]であり、毛都久[4]、毛豆久[6]、母豆久[7]などと書かれることもある。語源は諸説あるが[3]、最もよく