将来の夢は「オリンピック選手」-。冨田真由さんを刺したとして逮捕された岩埼友宏容疑者は、小学校の卒業文集にこう未来への希望をつづっていた。スポーツ推薦で高校に進学するなど地元では「柔道少年」として知られた岩埼容疑者。一方で、現在住むマンションでは不審な張り紙をする様子もみられた。「どこで道を間違ったのか」。当時を知る人は首をひねった。 関係者によると、岩埼容疑者は群馬県伊勢崎市で生まれ育った。兄、姉がおり、小学校時代から柔道に打ち込んでいた。当時を知る主婦は「事件の報道で『伊勢崎市で柔道をやっていた』と聞いた。もしかして、と思った」と語る。それほど地元では将来を有望視される存在だった。 小学校の卒業文集には、「六年間の思い出」をつづっていた。 3年生時に美術展で金賞を獲得したことを喜び、4年生時には交通標語のコンクールに「信号は命を守る赤信号」と応募して優秀賞を受賞したことを記すなど、文章