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生活保護受給の相談のため北九州市の門司福祉事務所を訪れた無職の男性(39)が、職探しを続けるよう事務所に勧められ、保護申請をしないまま4月に自宅で孤独死していたことが5日、分かった。 北九州市では2005年から07年にかけ、生活保護を受けられなかった人が相次いで孤独死したため、制度の運用を見直したが、今回の件について市は「相談時の様子から健康と判断した。対応は適切で、経緯の検証などは考えていない」としている。 市保護課によると、男性は同市門司区のアパートに一人で暮らしていたが、昨年11月、勤務していた飲食店が閉店し失業した。求職活動中だった今年1月、同事務所に相談したが、対応した職員は男性の健康状態が良好と判断。「働ける能力があるなら、幅広く仕事を探してはどうか」と言われ、男性は保護申請をしなかった。 アパートの大家によると、男性と連絡が取れなくなったため4月13日、警察官とともに部屋に入
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今春、北九州市門司区に住む男性(当時39)が、自宅のアパートで死んでいた。昨年秋、アルバイトを辞めた男性は、今年1月には市の生活保護窓口を訪れたが、手続きをとらないまま去ったという。男性の死後、部屋には空っぽの冷蔵庫と現金9円、市内に住む親類あての封書には「助けて」と書かれたメモだけが残されていた。 アパートの家主の女性らによると、男性は3年ほど前から独り暮らし。昨年11月末、アルバイトで働いていた飲食店を辞め、家主に2万5千円の家賃を払ったが、それ以後、姿をみせなくなった。 心配した家主から連絡を受けた警察官が4月13日、男性の部屋に入り、遺体を見つけた。死因は病死で、死亡時期は4月初旬と推定される。家主は「11月にはそれほどやせていなかった。家の中には食べ物が一切なかった」と寂しそうに語った。 北九州市によると、男性は今年1月8日、生活保護の相談のため門司福祉事務所を訪れた。記録
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