第3世代携帯電話(3G)が徐々に普及してきて、そろそろ“次世代”とはいえなくなってきた。いま次世代といったら第4世代携帯電話(4G)のことを指す。 では4Gとは何なのか? というと、明確な定義はない。各社が次世代の意味で4Gという言葉を使っているのが現状だ。現時点で考えられる4Gの姿を、ノキア・リサーチセンター・ジャパンの中川義克所長に聞いた。 2つの4G 中川氏はまず、「次のエアインタフェースは何かということと、次のワイヤレスネットワーク自体がどうなっていくのか、は区別しなくてはいけない」と説く。 携帯電話端末と基地局との間をつなぐエアインタフェース=無線通信方式自体の話と、“複数の無線ネットワークを融合させたシステム……”といったワイヤレスネットワーク全体の話は分けて考えないと混乱するからだ。 まずは無線通信方式自体について、4Gとは何かを見ていこう。 無線通信方式としての4G 日本で
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