映画・演劇・テレビ界の豪華スター陣を結集し[9]、東映が威信を賭けて時代劇復興を目指して12年ぶりに製作した巨篇[9][10]。徳川幕府で発生した兄弟による三代将軍位争奪戦を基に[9]、実在した歴史上の人物と史実をフィクションで織り交ぜ[11]、権力に生きる柳生一族の存続を賭けた壮大なドラマは30億円の興行収入を上げ大ヒットした[6][12][13]。配給収入では16億2100〜5000万円で同年の邦画配給収入3位になった[注釈 1]。 公開翌年に開催された第2回日本アカデミー賞では、萬屋錦之介が優秀主演男優賞、千葉真一が優秀助演男優賞、野上龍雄・松田寛夫・深作欣二が優秀脚本賞、美術監督の井川徳道が優秀技術賞を受賞した。 元和九年(1623年)、ニ代将軍・徳川秀忠が急死。公には食あたりとされた。通常なら長男・徳川家光が三代将軍に就くはずが、あざの風貌とどもりという体から、父・秀忠と母・崇源