4月1日。それまで学生だった面々の多くがどこかしらの企業に属し、社会人となる。だが中には、早々にリタイアをしてしまう新社会人がいるそう。 「いやあ、もうビックリで。会社中でその話題が持ちきりになりました。なんか、もう笑うしかないよね(笑)」 こう語る高原将さん(36歳・仮名)。彼の勤める企業に新卒入社した社員が、なんと半日で退職してしまったというのだ。 ◆夕方、「もう無理です…」と告げる 「4月1日は初日ですから、当たり前ですがいきなり仕事はさせません。会社の案内とか挨拶周りとか。僕は参加しなかったけど、部の中でランチを兼ねた歓迎会もしたらしい。ほんと、それだけで辞めちゃいました」 新入社員で入社したAくんは、都内の私大を卒業。入社前研修の際も、明るい表情をしていたという。だが、会社の空気が合わなかったのか、これからの社会人生活に不安を覚えてしまったのか…。 「その日の夕方、部のお偉いさん