SFアンソロジーは数多く、国内外を問わず、毎年さまざまな作品が刊行されています。中でも有名なのは『年間日本SF傑作選』に『NOVA』。そんなSFアンソロジーの中に、また一つ新しいシリーズが生まれました。 東京創元社が、自社の新人賞デビュー作家を中心に編んだのが、この『GENESIS』です。「創世記」を意味する言葉をタイトルに冠するところに、東京創元社の自信が伺えますね。 繰り返しが終わるとき『一万年の午後』 まずトップを飾るのは、久永実木彦デビュー後二作目の作品となる『一万年の午後』。 人に似せて作られたロボットたちはどこか遠い惑星に降り立ち、その星にいる種族を観察しています。それが彼らに与えられた唯一の任務。人類はすでに滅亡してしまったようですが、ロボットたちにとっては、関係のないことです。 ただひたすらに観察を繰り返す、同じ毎日の繰り返し。それこそが正しいはずだったのに、些細なきっかけ
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