「水木しげる生誕100周年記念作品」として、昨年11月に公開されたアニメ映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』。昭和31年の日本を舞台に鬼太郎誕生の背景に迫ったホラー作品で、興行収入27億円を突破するロングランヒットを記録。そして2024年10月4日には327カットをリテイクした「真生版」がR15+で全国公開される。ここでは、監督を務めた古賀豪さんに「真生版」について聞いた。 ――昨年の11月に劇場公開されるやいなや、口コミを中心に大ヒットを記録した本作ですが、公開後の反応や手応えをどのように受け止めていますか? 古賀 とてもありがたいですし、僕自身もビックリしています。公開時の舞台挨拶などでは「この映画はひっそりと公開されて、ひっそりと終わっていくはずの作品でした」と言っていたくらいですから(笑)。公開初日に映画館に行ってみたんですけど、お客さんがあまり入っていなかったんです。ただ、それからジワ