竹から紙ができるのをご存知ですか?使われなくなった竹の有効活用法として、製紙会社の中越パルプ工業は日本の竹を原料にした紙「竹紙」を製造しています。竹パルプ100%の「竹紙100ナチュラル」と「竹紙100ホワイト」の2色があり、印刷用途としても使うことができます。 通常の紙は木材を原料としたパルプからつくられているのに、なぜわざわざ竹から紙をつくるのでしょうか? 竹は成長が早く、森林環境保全のために定期的に伐採しなければならないのですが、伐採した竹をどう活用したらよいのかが地域の課題となっていました。そこで、中越パルプ工業は、本来製紙原料に不向きな竹を使い、自社の製紙工場で紙をつくることによって、環境保全と地域産業に貢献できないかと考えたのです。 「伐採した大量の竹の処分に困っている」という地元住民からの声を受け、中越パルプ工業 川内工場(鹿児島)では竹を原料とした紙を製造。切削してチップ状