シェイクスピアの有名な喜劇《じゃじゃ馬馴らし》は、悪態つきのじゃじゃ馬女が武骨な男に調教されて貞淑な妻になるという、フェミニズムの闘士が読んだら逆上しそうな物語である。 で、ここでの調教方法が面白い。メシと睡眠を与えないのである。メシはともかく、睡眠を与えないのはどこかの宗教法人の洗脳マニュアルと同じではないか。 ちなみに、盟友のちちはるおがかつて某学会員に入信の勧誘をされた時も、朝まで寝かしてくれなかったという。ホテル招待型の詐欺商法のテクニックも、部屋に押し入り、契約書に判を押すまで寝かせないというものである。 どうやら「寝かせない」という洗脳方法は、シェイクスピアの昔からある伝統的なテクニックのようだ。 ところで、洗脳ということで必ず思い出されるのが、パティ・ハーストの事件である。反社会的な団体に洗脳され、すったもんだの挙句に保護されて再洗脳を施されて「社会復帰」したというその概要は
ポーリン・パーカー ジュリエット・ヒューム Pauline Parker & Juliet Hulme (ニュージーランド) 1954年6月22日午後、ニュージーランドのクライストチャーチ郊外での出来事である。血みどろの二人の少女が泣き叫びながらリッチー夫人の食堂に駆け込んで来た。 「ママが…ママが大変なの!」 「大怪我をしたのよ!」 夫人は二人を落ち着かせ、事情を聞くと警察に通報した。現場にはパーカー夫人が倒れていた。既に息はない。頭部を45ケ所も殴られている。そばには血のついた煉瓦が落ちている。明らかに殺人である。犯人は二人の少女以外に考えられない。何故なら、彼女たちはこの期に及んでも「転んで怪我をした」の一点張りだからだ。頭の傷を問われると「二人で運ぼうとした時に地面にぶつけた」と弁明した。おいおい、45回もかい? 凶器の煉瓦を見せられて、ようやくポーリンが観念した。 「私がママを殴
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