山崎貴監督『ゴジラ-1.0』と映像制作会社「白組」から見る日本のVFX(視覚効果)・コンテンツ制作の現在地 文化 社会 技術・デジタル 仕事・労働 2024.06.12 ゴジラ生誕70周年記念作品、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』。日本で製作された実写ゴジラ映画として通算30作目の本作は、海外では庵野秀明監督の『シン・ゴジラ』(2016年)をしのぐヒットとなり、3月に米アカデミー賞(視覚効果賞)に輝いた。改めてこの快挙を生んだ背景と、日本のVFX、映像コンテンツ制作の展望を探る。 もう10年近く前のことだが、人気マンガ『寄生獣』を実写映画化した山崎貴監督にインタビューした際、国際マーケットにおけるコンテンツとしての日本映画には、冷めた見方をしていた。 「コンテンツをインターナショナルに育てようという気はそれほどない。海外を意識しすぎると足元をすくわれる」と語り、「アジア人が主役を演じている以