5月9日、ソフトバンクは緊急会見を開き、米ペイパルと合弁会社「PayPal Japan」を設立すると発表した。主に小規模店舗に向け、スマートフォンを用いた決済システム「PayPal Here」を提供し、クレジットカードによるオフラインでの決済利用を促進するのが目的のようだ。ソフトバンクはなぜ、ペイパルとの合弁を選んだのだろうか。 「PayPal Here」の国内展開が提携の柱 ペイパルは、米国でオークション関連の事業を展開するイーベイの子会社で、主としてクレジットカード等を用いたオンラインでの決済事業「PayPal」を展開している。日本では利用者も少なくあまり馴染みがないが、海外に目を向けると、190の国や地域と、25の通貨に対応し、すでに1.1億人の会員を抱えているオンライン決済では世界最大の企業となっている。 そのペイパルがソフトバンクと提携し、合弁会社を設立すると発表した。両社は10