西ヨーロッパを旅していると、町のいたるところに小さくあいまいな飲食店があることに気付く。 あいまいなというのは、機能があいまいで、複合的なのだ。 国が違っていても、この種の施設には共通した特徴がある。 コーヒーやお茶といっしょにパン類をかじって朝ご飯を食べることができる。お昼になるとランチメニューがあり、それを食べながら昼休みを過ごすことができる。昼間からでもアルコール飲料が飲める。老若男女、さまざまな年齢層の人が来る。(学生がずっと勉強していたり、何をやっているのかわからない人が午後のあいだビールを飲みながらずっとゲームに興じている。老人は新聞を読んだり、クロスワードや数独をやったりしている。)夜もつまみを食べながらだらだらと飲むことができる。食べようと思えばわりとしっかりした夕食もとれる。大部分の店はおしゃれではなく、常連が毎日やってくる普段使い、地元志向。 フランスにはカフェやタバ(