地上デジタル放送対応の大型テレビを導入した倉敷市内の2小学校で、校内一斉放送中に一部の教室が停電していたことが、20日までに分かった。消費電力が上がったことが原因とみられ、地デジ対応がハプニングを生んでしまった形だ。 同市教委によると、4月中旬、校内放送のため一斉にテレビをつけたところ、ブレーカーが落ちテレビと照明が消えた。停電後に配電盤の調整などを行ったが、1校では再び停電。再調整するまで、一斉放送時には教室の照明を消すなどして対応している。 2011年7月の地デジ完全移行を控え、倉敷市は3月までに、国の全額補助で小学校のすべての普通教室などに50型テレビ計1095台を配備。1台の消費電力はアナログのテレビ(大半が28、29型)に比べ、2倍程度大きい。 市教委教育施設課は「画面の大型化で電気容量を超えることを懸念していたが、停電するとは。早急に対処する」としている。