中国の国家副主席は注意深く米中間の厄介な問題を回避しつつ、米中関係は「着実に改善している」と総括した。米国大統領は米中両国が台湾、人権など多くの懸案を「解決できると確信している」と応じた。 それにしても我々はこの中国の次期最高指導者のことを本当に知っているのだろうか・・・。 習近平国家副主席訪米の話ではない。これらは2002年4月末から行われた胡錦濤国家副主席(当時)の訪米を報じた米国メディアの論調である。 2002年と言えば、筆者がまだ北京の日本大使館で勤務していた頃だ。というわけで、今回のテーマはトップ就任直前の中国国家副主席の訪米である。(文中敬称略)