私に後輩が初めて出来たのは、当時勤めていた会社に契約社員の女の子が入ってきたときだった。出来たばかりの部署だったので実質現場には私を入れて3人しかおらず、滅茶苦茶に忙しくてもう身も心もボロボロというときに、上司に頼みたおして入れてもらった契約社員だったので、これで少し楽になるなんて喜んでいたのだけど、実際やってみると、仕事を教えながら自分の仕事をこなすというのは大変に手間がかかることなんだということを思い知った。 今思い返すと私の教え方はひどいもんだったと思うけど、彼女はすごくがんばりやさんで、1ヶ月もすると仕事を覚えて、3ヶ月もすると一つの仕事の制作全般を任せられるようになった。 そして彼女はとても責任感が強くてまじめな人だったので、半年後には、それまでは窓口を引き受けていたクライアントとのやりとりも彼女にやってもらうことにした。 あの頃はまだ仕事のハンドリングも全然出来なかったから、そ