希望の国 [DVD] 出版社/メーカー: 松竹発売日: 2013/03/07メディア: DVD クリック: 3回この商品を含むブログ (18件) を見る 上の予告編でひたすらに悪い意味での嫌悪感を抱いた僕のような人にはあまりオススメできない作品。 『冷たい熱帯魚』は例外として、特に『恋の罪』以降の園子温作品には激しさに意味や中身というものが特にないように思えてきて、薄っぺらいという印象の方が優っている。 普通をはみ出す事が自己目的化した「力み」が結果として作品の切れ味を削いでしまっているし、その力みの反射としての「普通」に対するしたり顔の皮肉や悪意は単純な不快感としてしか伝わってこない。 作品に殺意を込めようとする姿勢は全く正しいと思うのだが、その一方でそこに作り手が酔っ払って冷静さを欠いている節があり、シラフで観る身としては申し訳ないが『おー怖』というしらけた反応しかできない。 『希望の