この会社の話は今とは違う時間此処とは違う世界のお話であることを最初に申し上げておく。創業半世紀にならんとするその会社は堅実すぎるくらいに手堅く経営してきたが昨今の不景気にのまれ苦しい状況にありました。この秋には顧客への対応のマズさから解約が続いています。解約にあった顧客は売上の10%を占めており正に火の車でありました。 社長は呑気なもので秘書課のマドンナ(58才)の話によると解約の報告を受けたときも「別にいいんじゃね。次に頑張ればいいし」といってサボテンをもふもふ撫でていたそうです。社員は驚きました。驚きます。社長の変身に驚きます。以前の彼であれば担当者に降格減俸などの厳しい処分を下していたでしょう。仕事でしくじった者へ厳罰を与えるにとどまりません。とある者は社長賞を受ける当日に緊張のあまり体調を崩して欠席。その欠席を理由にプラス査定はなくなったといいます。またある者はポマードが臭いのを理