2023年、全米脚本家組合(WGA)と全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のWストライキによって、ハリウッドはおよそ半年近く動きを止めた。製作への影響はきわめて大きいとみられたが、2024年はどんな映画が登場するのか? 結論から言って、今年のラインナップもまずは安泰だ。一時は業界を席巻したマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は一時停止状態となるが、ついに本格合流する『デッドプール3(仮題)』が登場。MCU以外では、ソニー・ピクチャーズ製作のマーベル映画が年3本という異例のハイペースで公開される。DC映画もメインのユニバースは新体制の準備中だが、ホアキン・フェニックス主演『ジョーカー』続編が控えた。 続編や前日譚映画、フランチャイズ作品が非常に多いのは考えさせるところもあるが、そのなかには巨匠や鬼才の新作も多数登場。クリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』もいよいよ日本公