2021年9月15日のブックマーク (2件)

  • エレクトロニック動き対最強米帝艦隊(未完) - 関内関外日記

    ポケットロケットブースターの噴射が終わったおれはヴェルニー公園の歩道に激しく体を打ちつけられた。ボロボロのジャージがさらに擦れて、破れた。 おれはフー・マンチューに授かった超電磁アンテナで目的の米帝艦船を探査した。対ESP要員の妨害が入ったが、即座に脳を焼き切って殺した。この任務が露見するのは前提だ。なにより必要なのはスピードだった。 話は3日前に遡る。おれは寿町の喫茶「つどい」にいた。紙パックから注がれたアイスコーヒーを飲みながら、目の前の男の目を見ていた。男の目は濃いサングラスに遮られて見えなかったのだけれど。 「これが、ブツだ」と男。 「これが、ブツか」とおれ。 おれはブツを受け取った。そして、アイスコーヒーのグラスを乾杯するように持ち上げた。サングラスの奥で男の視線が動いた。そして男の記憶は過去28日間に渡って失われた。フー・マンチューから授かった超電磁記憶消去能力サイキックを使っ

    エレクトロニック動き対最強米帝艦隊(未完) - 関内関外日記
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    f_d_trashbox 2021/09/15
    エレクトロニック動き
  • あなたの高貴な仕事 - 傘をひらいて、空を

    フロアのちがう部署に電話をかけると、なんだかずいぶん長いこと呼び出し音が鳴っていた。知っている声が出て、わあ、マキノさん、と言う。顔見知りの、すれ違うと用がなくてもにこにこして近寄ってきて他愛ない話を少しだけしていくような、可愛い人だった。相手が私だからそうするというのではなくて、多くの人に彼女はそうなのだった。あの愛想のいいお嬢さん、と私の先輩なんかは言うけれども、ほんとうは社歴も長くって、その呼称が似つかわしいキャリアの持ち主ではなかった。彼女は華やかな声で、私のつないでほしかった人を呼んだ。 彼女の所属する部署のリーダをつとめる同僚を見つけて、内線、減ったの、と訊くと、減らした、と彼はこたえる。夜中で、自動販売機のところに私たちはいて、だからまずはそれぞれが飲みものを買ってプルタブを引く。大きい音、と私は思う。大きくて、なんだか大げさだ。美味しそうに聞こえるように、きっとデザインされ

    あなたの高貴な仕事 - 傘をひらいて、空を
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    f_d_trashbox 2021/09/15
    上司の想像だけで、コミュニケーションもなく、するはずだった仕事をひっそり外される人。何らかの身体的な問題で電話を取れなかっただけなのかもしれないのに。とも思った。