米資産運用会社グランサム・マヨ・バン・オッタールー(GMO)の共同創業者ジェレミー・グランサム氏は8月31日、自身が先に「スーパーバブル」の状態にあると警告した米株価について、今年これまでに見られた混乱の後でさえも、はじける方向にあるとの見解を示した。 市場のバブルを指摘することで知られるグランサム氏(83)はリポートで、6月半ばから8月半ばにかけての株価上昇について、経済の悪化が本格化し始めるのに先立ち、いったん急落した後によくある「ベアマーケットラリー」のパターンに合致するとコメントした。 その上で、割高な株価と債券相場および住宅価格、コモディティーショック、米金融当局のタカ派姿勢の「危険な組み合わせ」を理由にさらなる困難が見込まれるとしている。グランサム氏は今年初めごろ、米主要株価指数が約50%下落すると予想していた。 関連記事