「ショウ。人の外見はいつでも変えられるんだよ。」と美姫さん。 「そうかもねー」と僕。興味ないし。 「でもさ、育ちは変えられないんだよね。取り繕ってもボロがでる。だから、育ちって大切なのかもね」と美姫さん。 「そうかもねー」と僕。そんな事言われても興味ないし。 「育ちは顔に出るとも言うし。」と美姫さん。 「そうかもねー」と僕。ホント、どうでもいいし。 「良かった〜。私、育ちが良くて。」と美姫さん。 …どの口が言う? と、口元まで出かかったけど、僕は育ちがいいので、美姫さんにニッコリと微笑んであげた。 僕の育ちが傷付いた。 おしまい
