今回の香港デモの要因である逃亡犯条例について、丁寧に説明されたふるまいよしこさんの記事。香港の法制度の成立過程に紐づく逃亡犯引渡び関わる考え方の背景や、今回の条例改定の動機とされる台湾における殺人事件など、詳細が分かりやすくまとまっていて至便。 英米法体系を共有していない大陸法体系の国とは条例が結ばれていないため、中国だけでなくやはり大陸法系の日本とも引渡しができない現状がある、というのは初めて知った。また、現行条例に中国を除外する明文規定がある理由は、「法の支配」という観点で香港より評価が劣るという判断が明白にあるためだという。 香港の書店主が行方不明になった案件などははっきり言って政府による「拉致」であるし、別件逮捕を濫用した思想統制の事例群などをみれば、「法の支配」などという評価軸を取り沙汰する気も起きない。本土から香港へ行っている留学生らを中共が現地組織を通じプロパガンダに強制動員