インターネット検索大手グーグルの日本法人は1日、道路沿いの風景写真をインターネットで提供する「ストリートビュー」(SV)の対象地域に新潟、広島、岡山、福岡、熊本5県を加えると発表した。5県の都市部など一部地域が対象で、2日から見られるようにする。 グーグルは国内では2008年8月に、東京、大阪、札幌、仙台など12都市でSVのサービスを始めた。今年10月に名古屋市周辺や長崎県、沖縄県の一部などを加え、今回が2回目の地域拡大になる。 SVは、道路沿いの住宅の洗濯物や車のナンバーが見えるなどの指摘も出たが、総務省は原則としてプライバシー侵害などにあたらないとの見解をまとめた。グーグルは写真を従来の地上2.45メートルより0.4メートル低い位置で撮り直したり、ぼかしを入れたりなどの対策を進めている。今回の5県は従来のカメラ位置から撮影された写真で「順次、再撮影したものに置き換える」としている。