おめでたい年のはじまりの正月早々から「世界の終わり」についての話題で恐縮だが、宇宙人襲来や隕石激突、はたまた、はずれたノストラダムスの予言でいわれていたアンゴルモア大王の降臨でも何でも良いのだが、この世の終わりが来るとわかった時に、ひとはその終わりの瞬間に際して何を食べるだろうか?私の場合は、迷い無く、「うさぎやのどら焼き」と決めている 。 食べ物についての蘊蓄を語ることは得意ではないのだが、この「うさぎやのどら焼き」を食べると、それまでのどら焼きに対する固定観念がガラガラと音を立てて崩れ落ちるのを経験するだろう。どら焼きというと、駅ビルの食品売り場などで真空パックされた状態で結構日持ちする商品として売られているのをよく見かける。年賀の挨拶などで手ぶらでいくには気が引けるような相手に対するちょっとしたおつかいものとして重宝がられる和菓子である。大事な気を遣う相手には、「虎屋の羊羹」だが、と