宿便(しゅくべん、Fecal impaction)とは、便秘により腸内に長く滞留している糞便のことである。必要な場合には治療として浣腸などが行われる。滞留便(たいりゅうべん)とも呼ばれることがある[1]。 定義[編集] 消化管運動の異常により便が排出されず大腸内に滞留している状態[2]。 国語辞典には、「宿便:排泄されないで長い間、腸の中にたまっているふん便」等と記載されている[3]が、宿便は医学の専門用語ではない。健康法や健康ビジネスに関する一部のウェブサイトや書籍では、便秘でない人も含めて古い糞便が3㎏-5㎏も腸壁にこびりついていたり、腸の湾曲部に滞留したりしていると主張し[4]、それを「宿便」と呼んで、デトックスによる排出を勧めるものがある。これに対して、そのような意味での宿便は大腸の内視鏡検査やX線撮影でも確認できず、医学的にはあり得ないとする医師の見解も多い[5][1]。 医学博
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