連合の古賀伸明会長は28日、東京・代々木公園で開かれたメーデー中央大会であいさつし、政権交代後の民主党の政権運営について、「新しい政治の幕開けに期待した熱い思いは残念ながら冷め、失望や落胆に変わった」と批判した。 連合は民主党にとって最大の支持団体だが、組織内の強い不満を代弁した形だ。 この中で、古賀氏は「東日本大震災をはじめ国難を目の当たりにしながら、党利や抗争に明け暮れるかのような政治の現状に、国民はうんざりしている。与党も野党も党内での意見の違いを克服し、政策課題を実行してほしい」と注文を付けた。 最近の政治状況について、「威勢の良い主張を掲げ、二者択一的な政治を行おうとする人がいる。しかし、敵を作って民意をあおる政治手法は決して長続きしない」と指摘した。橋下徹大阪市長が率いる「大阪維新の会」の動きや、石原慎太郎東京都知事を中心とする新党構想をけん制したものとみられる。