群馬県太田市内のスーパーで今年2月、菓子を万引したとして、窃盗の罪に問われたマラソンの元世界選手権代表で、飲食店店員の原裕美子被告(36)=栃木県足利市=の第2回公判が8日、前橋地裁太田支部(奥山雅哉裁判官)で開かれ、原被告に対する被告人質問が行われた。 原被告は時折涙ぐみながら、小学生のころに万引をしていた過去を告白。厳しい体重制限を強いられた選手時代に摂食障害を発症し、食料品を万引していたことを明かした。 選手時代を「常に空腹、のどの渇きを感じていた」「どの大学、実業団でもやっていない厳しい体重制限を私だけやらされた」と振り返り、実業団に入団後の合宿では買い食いをしないように監督に財布を取り上げられたと説明。誘惑に負け、大人になって初めての万引をしたと語った。