戦後、東京への一極集中が加速した日本。しかし最近では、東京で働き続けることよりも、地方でよりダイナミックに活躍する選択肢を視野に入れるビジネスパーソンが増えている。「脱・東京、Localが放つ可能性」シリーズ第1回は、地方の一次産業に着目し、震災後、地元を豊かにしようと、1粒1000円の「ミガキイチゴ」で宮城県山元町から変革をもたらすGRA代表・岩佐大輝氏と、宮崎県綾町で、特に有機野菜農家を稼げる農家にすべく、販路拡大に取り組むベジオベジコ代表・平林聡一朗氏にフォーカス。地方でビジネスを展開することの価値や、一次産業はどう変わっていくべきかを伺った。(全5回連載) リタイヤする高齢者>新規就農者 ──少子高齢化による後継者不足、人手不足で、日本の一次産業は危機的状況にあります。実際に現場で対峙する中で、この課題をどう感じていますか? 岩佐:そもそも日本は世界から見ても、一次産業の知識集約化