身を削る「聖職者メンタリティー」に変化なしの1年 ――2021年を振り返り、教育現場の働き方改革の現状をどう捉えていますか。 コロナ禍だったので評価は難しいですが、消毒、検温、体調や出欠の管理、教室の換気など、日常業務での教員の負担は増えました。修学旅行や運動会などの行事が延期になるたびに仕切り直したり、コロナ禍で不安を抱える保護者への対応が増えたりといった負荷も大きかったと思います。 一方、負担が減った部分もあります。安全面から部活動の実施を減らす、式典や行事における保護者や来賓の参加はリモートにして簡略化する、修学旅行を遠足に変更するなど、規模を縮小するケースも多かったです。そのことで業務が楽になったという教員の声も聞きます。 卒業式では簡素化によって教員の負担が減っただけでなく、限られた時間だからこそ式典後に子どもたちにしっかり語りかけることができた、というエピソードもありました。教
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