政府が昨年12月24日に発表した「SDGsアクションプラン2022」は様々な意味で進化している。政策は過去の政策の積み重ねと新規から形成されるが、それがよく表れた政府文書となった。筆者は2017年12月発表の「SDGsアクションプラン2018」からウォッチしてきたが、今回の特色を探りたい。(千葉商科大学基盤教育機構・教授/ESG/SDGsコンサルタント=笹谷 秀光) ■アクションプランが文章化された意義 「SDGsアクションプラン2022」には「全ての人が生きがいを感じられる、新しい社会へ」という副題がついているが、重要な点は、プランが文章化されたことだ。 SDGsアクションプラン2021までは、すべて、いわゆるパワーポイントの「ポンチ絵的な」整理であった。それに比べ今回は、文章になっている。 ポンチ絵的な整理はわかりやすいが、解釈の余地が生まれる整理であり、政府文書としというより説明資料